リボ払いは借金地獄への入り口

1. なぜ「リボ払いは危険」というイメージが生まれたのか?

クレジットカードのリボ払いと聞くと、多くの人が「危険」「借金地獄」といったネガティブなイメージを抱くかもしれません。確かに、リボ払いを安易に利用すると、想定外の借金に苦しむことになる可能性もあります。しかし、なぜこのようなイメージが広まったのでしょうか?

リボ払いの仕組みは、毎月の支払額を一定にできるというものです。例えば、10万円の商品をクレジットカードで購入し、リボ払いの設定を毎月1万円にすると、毎月1万円ずつ返済していくことになります。一見すると、毎月の支払額が一定なので、家計管理がしやすいように思えます。

しかし、ここに落とし穴があります。リボ払いには、手数料が発生するのです。手数料は、クレジットカード会社によって異なりますが、年率15%程度が一般的です。つまり、10万円の商品をリボ払いで購入した場合、10万円に加えて、年率15%の手数料を支払う必要があるのです。

手数料が発生する理由は、クレジットカード会社がリボ払いを利用者に提供するサービスに対する対価として設定しているからです。クレジットカード会社は、リボ払いの手数料を収益源として、クレジットカード事業を運営しています。

利用者が誤解しやすいポイントは、毎月の支払額が一定であることです。毎月の支払額が一定なので、ついつい使いすぎてしまうことがあります。また、手数料が発生していることに気づきにくいという問題もあります。

過去には、リボ払いを理解せずに利用し、借金が増加してしまった事例が数多く存在します。例えば、ある人が毎月5万円のリボ払いを設定し、毎月5万円ずつクレジットカードを利用していたとします。しかし、実際には、毎月の支払額5万円のうち、手数料が引かれているため、元本はほとんど減っていませんでした。その結果、借金はどんどん膨らみ、最終的には返済不能になってしまったのです。

リボ払いが「危険」と言われるようになった背景には、メディアや口コミの影響もあります。リボ払いの危険性を訴える記事やニュースが報道されたり、リボ払いで苦しんだ人の体験談がSNSで拡散されたりすることで、リボ払いのネガティブなイメージが広まっていきました。

しかし、リボ払いは本当に危険なだけなのでしょうか?実は、リボ払いを正しく理解し、計画的に利用すれば、便利な支払い方法として活用することも可能です。次のセクションでは、過去との比較を通じて、リボ払いの進化と利用者の変化について見ていきましょう。

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