ビッグモーター Big Motorの事件に関して

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始めに

2023年7月後半で、保険詐欺で日本でニュースになっているビッグモーター、自分も車を購入するときに一度は考えたたことがあった。ただ、お店に訪ねたときに不信感を感じたので、結局違うところから購入したが、結果的に正解だったのだろう。

さて、気になったので、ビッグモーターに関して調べてみた。

といっても、一番情報量が多いのが、Wikiだったので、それをみたのだが、なかなかの驚きである。

創業者の兼重宏行氏が実権を握っている会社である。

創業者は兼重宏行氏。下は、NHKニュースからのキャプチャ画面

Wikiによると、兼重宏行氏が、代理を務めるビッグアセット、という会社がすべての株式を持っているということになっている。それが事実なら、ビッグモーターは兼重宏行氏が実権を握っていることにもなる。

2015年の株主構成では、兼重宏行氏が80.37%を所有していることになっている。

また、ビッグモーターは非上場企業である。

そのため、他の株主からの突っ込みもなく兼重宏行氏の好きなように運営出来るのもある。

不正が常態化していて、兼重宏行氏も認識していた

2016年12月: ビッグモーター内の慣行発覚

産経新聞の記事によると、

中古車販売大手のビッグモーター(東京)社内で、自動車保険の契約について月間目標額が定められ、目標を下回った販売店の店長が、上回った店長に現金を支払う慣行があることが3日、同社への取材で分かった。会社側は各店舗の分配表を作成しつつ、店長間のやり取りを黙認していた形だった。不適切な「罰金」制度と指摘される可能性もあり、同社は12月分から現金の授受を中止するという。

https://www.sankei.com/article/20161204-HM7ZEJJQ6NMD7M5OKBXFT6LD3A/

2017年2月: 慣行は社長指示であった

産経新聞より、

目標を下回った販売店の店長が上回った店長に現金を支払っていた慣行は、同社の兼重宏行社長が指示していた可能性があることが25日、関係者への取材で分かった。不適切な罰金と指摘される仕組みは組織ぐるみだった疑いが改めて浮上した。

中略

目標を下回った販売店の店長が上回った店長に現金を支払っていた慣行は、同社の兼重宏行社長が指示していた可能性があることが25日、関係者への取材で分かった。不適切な罰金と指摘される仕組みは組織ぐるみだった疑いが改めて浮上した

中略

月間目標額について「過去に(達成可能な)1人当たりの増収額を全店長に質問したところ、50万円なら可能というので、それなら25万円なら間違いないねということで月額25万円を基準にスタートしました」と書かれ、兼重社長自身が設定に関与したことを示す内容もあった。

https://www.sankei.com/article/20170226-LIZRDSJ2NBPDNOHNPBTCKPWCCU/

2021年秋: 水増し請求が表面化

東洋経済によると、

ビッグモーターの複数の関係者によると、水増し請求が表面化したのは2021年秋のこと。損保の業界団体に「上長の指示で過剰な自動車の修理をし、その費用を保険会社に請求している」という旨の内部通報があったことがきっかけだ。

https://toyokeizai.net/articles/-/614505

2022年2月: サンプル調で水増し請求が発覚

東洋経済によると、

ビッグモーターと取引のある損害保険ジャパン、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険の3社は2022年2月以降、修理費の請求書類を各社それぞれ数百件抽出してサンプル調査を実施。すると、全国に33ある整備工場のうち25の工場で、水増し請求が疑われる案件が合計80件超見つかったという。

https://toyokeizai.net/articles/-/614505

2023年2~3月:車検不正が発覚。行政処分

Fridayによると、

「車検台数のノルマは前年を基準に決められ、熊本浜線店では月平均170〜180台と定められていました。しかし整備士は7〜8人しかいない。これは絶対に不可能な人数で、他の大手の同規模の工場であれば最低10人は整備士がいます。

ノルマ達成のために、指定工場では国交省に禁止されている『前検査・後整備』も行っていました。指定工場とは国の認可を受けて車検の全工程を行う工場です。本来は整備を行って万全の状態に仕上げてから検査を行うのですが、ノルマが達成できない月は、翌月の車検をお客様に無断で前倒しして、引っかかった箇所だけを後で整備していました。ノルマのためにコストや労力を切り詰める中で、仕方なく不正を行っていたのです」

https://friday.kodansha.co.jp/article/307591

ちなみに、行政処分を受けたのは、

2022年2月のびわ湖守山店

2023年2月の唐津店

2023年3月の熊本浜線店

である。

2023年4月: 不正整備レクチャー動画流出

同じくFridayの記事で

「動画はタイヤを意図的にパンクさせる方法をレクチャーしたものになります。穴を空けていたのはお客様の車です。この車はタイヤの溝がなくなるくらい擦り減っていて、いつパンクしていてもおかしくなかったため、穴空けの対象に選ばれた。パンクの目的は工賃を請求するためです。タイヤ自体は保険が効くケースが多いためお客様の負担はないですが、交換の作業料はいただきます。1本3000円程度ですが、交換するときは大体4本まとめて替えるので1万円以上の売り上げが立つ。すべてがこの方法だったわけではありませんが、工賃だけで月20万〜30万円は収益がありました。

https://friday.kodansha.co.jp/article/307591

2023年7月:水増し請求が発覚

2023年7月18日の、ビッグモーターからの発表で、自動車保険での保険金不正請求が少なくとも1,275件、請求総額4,995万円であったと、公表した。

ソース:日経新聞

これの期間は2022年11月から2023年6月の8ヶ月だけである。

さらに、8,427件の保険申請のうちの数である。つまり、15.1%の保険申請が不正なのだ。車業界の常識がわからないが、二桁超えてしまう不正は素人の僕でも悪いすぎると思うし、不正行為が常態化していることを指しているだろう。

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